前回(パソコンってどうやって動いているの? Part1)ではパソコンの大まかなパーツの種類をご紹介しました。

マザーボード 覚えてましたか?

では今回はそのパーツの各機能をご紹介していきましょう。

 

今回ご紹介するのはPCのパーツのうちの左側、必要不可欠なパーツについてです。

このパーツたちは人間でいえば身体そのものです。

脳や心臓がなければ、人間はそもそも生きていけません。この緑色の四角形の上にあるパーツはそれくらい重要なものなのです。

ではそれぞれの役割を見ていきましょう。

 

 

CPU

【しーぴーゆー】という単語自体は聞いたことがある方もいるでしょう。

正式名称は【Central Processing Unit】、日本語でいうと【中央演算処理装置】となります。名前を見てもわけわからんと思いますが、

これは人間で言うところの【脳】にあたります。実際にパソコンが命令を受けたときに、どういう処理をするか考える部分です。

パソコンの性能に直結する部分と言えるでしょう。

パソコンに詳しい人は、電器屋さんなんかに行くとまずはこの部品の性能を見ます。ようは頭のいい人を探すわけですね。

さて、このCPUですが、かなりの種類が出ていますし、もちろん新しい製品もどんどん発売されています。

有名なものがINTELの【Core i○】シリーズですね。○の中には3,5,7,9のどれかが入ります(例: Core i7-6850K、 Core i5-7640Xなど)。

基本的に○の中の数字が大きいものほど性能が良く、○の数字が同じ場合はその後ろの4桁の数字が大きいものほど性能が良い、と判断できます。

しかしこのCPU、とりあえず性能がいいものを買えばいいのかというとそういうわけではありません。

何故か。答えは簡単。

 

とても高価なのです

 

高いものだとCPU単体で20万円以上するようなものもあります。

流石に普通のパソコンを2台買えるような値段を部品一個に払うのは馬鹿らしいですよね。

さらに、そんなお高い部品は周りのパーツもお高くないと性能を発揮できません。つまり頭だけ良くても体力がないとちゃんと働けないのです。

総合的なお値段は…50万円を超えることも。もう一般人がF1カーを持つようなものです。

そんなわけで、普通にお家でパソコンを使う場合にはCore-i3~i5くらいを目安にしてみると良いかと筆者は思っています。

 

 

メモリ

先程、お高いCPUは他のパーツもお高くなければならないと書きましたが、そのなかでも特に関係が深いのがこのパーツ。

どういった役割が振られているのかというと、いうなれば【作業場】です。

どれだけ頭が良くて、仕事がうまくても、与えられたスペースがノート一冊分くらいしかないと出来ることなんてたかが知れています。

ですので、性能の良いCPUほど、このメモリを多く与えてやらなければその性能をフルに発揮できないのです。

では逆に、普通のPCならほとんどいらないのかというとそうでもありません。

使いみちにもよりますが、最近のソフトは容量を大きく使うものもあるので6~8GBくらいあったほうが良いと言えます。

 

また、電器屋さんなんかでメモリの欄を見てみると標準メモリと最大メモリという2つの項目があります。

これは「今使えるメモリ」が標準メモリ、「今後増やせば使えるようになる最大値」が最大メモリです。

買ったときには標準メモリ分の性能しかなく、最大メモリの性能を出そうとすると自分で増設用のメモリを買ってきて空いているスロット(差し込み口)に差さなければなりません(PCを持っていけばやってくれるお店もあります)。

最大メモリは必ず使うとは限らないですが、パソコンを買ったあとに性能をあげようと思うと必要になる知識なので覚えておくと良いかもしれません。

ただしメモリは世代によって差込み口の形状が違います。ベータのビデオデッキでVHSを見ることができないように、パソコンによっては読み取れないメモリというのもあるので、新しくメモリを購入するときには注意しましょう。

 

HDD

正式名称はハードディスクドライブ、硬い(Hard)素材で作られているからという安直なネーミングのパーツです。

さて、頭の良さがCPU、作業場としてメモリと紹介してきましたが、HDDに与えられた役目は【記憶力】です。

単純にいうと、どれだけたくさんのことを覚えることが出来るか、というパーツになります。

最近はTVなんかの専用外付けハードディスクなんかも販売されていますが役目は同じです。「録画番組を保存しておく=内容を覚えておく」というわけですね。

このパーツは、年々容量あたりの値段は下がってきています。どこかのタイミングで、データバックアップ用の外付けHDDは購入しておいたほうが良いでしょう。

とはいってももちろん値段はピンからキリまで。理由としてはブランド力(に含まれるサポートの豊富さ)、耐久性、データのやり取りの速度などなどいろんな要素があります。また、速度特化の記憶装置であるSSDというパーツも最近は出てきています(そちらは今後紹介していく予定です)。

基本的には頑丈で大容量を目安にすると良いでしょう。

 

 

電源

これは単純に電源です。他にどう表現しようもありません。パソコンの電源です。

パソコンは電気がないと動きません。電器を各パーツに伝えるものとは、そう、電源です。

しかしやはり電源にも種類はあります。

これは当然な話なのですが、PCは【性能の良いパーツほど電力がかかる】という大原則があります。

頭のいい人ほど脳で使うエネルギーは多くなりますよね?頑張って動いている人ほどカロリーを消費しますよね?

ましてやPCはいくつものパーツがお互いにデータをやり取りしているのですから電力がかかって当たり前です。

とは言え逆を言えば、そんなに性能が高くないPCに大きな電力の電源は必要ありません。基本的にPCは適材適所で構成されています。

 

 

冷却装置

人間は走ったら汗をかきます。汗が出ない場合には熱中症の疑いがあるのですぐに水分補給をしましょう。いやそうではなく。

「汗」はなんのために出るのか。いうまでもなく【体を冷やすため】ですね。

そしてPCは汗をかけませんが、やはり体を冷やす必要はあります。それがこの冷却装置です。

ちなみに基本的に冷やしているのはCPU・・・つまり脳です。考えるのがPCの仕事なので当然といえば当然ですね。

PCを起動するとブーーーーーンという音がすることがあると思います。これは冷却装置の一種であるファンが回り始めたときの音です。これを強制空冷式冷却装置といい、最も一般的な方式の冷却装置です。

どういう原理でCPUを冷やしているのかというと、扇風機で冷やしています。以上。

としか言いようがなく、本当に小型の扇風機が延々回り続けるというシンプルな構造です。シンプルイズベストの極みですね。

他には「水冷式」と呼ばれる冷却水を使った方式もあります。水の流れるチューブを各所に設置し、そのチューブで順次冷やしていくという方式なのですが、メンテナンスや部品の複雑さ、そして何よりも費用の面からあまり一般的ではありません。

変わったところだと液体窒素を用いた冷却方法もあり、その極端な冷却方から「極冷」と呼ばれています。もちろん一般向けではなく、ごくごく一部の実験等で使われる方式です。

 

 

今回はPCの主なパーツ群についてご説明していきました。

基本的には【性能が高ければ高価である】ということを踏まえた上で、自分が使う際には【その性能が必要か】というところを覚えておいてください。

次回は更にプラスアルファのあると便利なパーツについてお話をしていきたいと思います。

 

もしPC購入は考えているけど、どんな性能のものを買えばいいのか分からな、というときは教室までご連絡を。

【どういったことに使うのか】【予算はどの程度か】等をふまえた上でアドバイスもさせていただきます。

 

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